2024.03.02
ひと昔前の日本社会はパワハラがまん延していたが、昨今はパワハラが会社にとって致命傷になるダメージを与える可能性があるほど問題化している。
一般的に被害を受ける側の社員もそれに対する知識をつけてきており、企業側、社員側双方が過剰なほど敏感になっている。
この状況が良いか悪いかには賛否があるだろうが、今回私なりの問題提起をしてみたい。
パワハラは悪
大前提として、パワハラは悪である。
しかし未だに多くの会社では、その対処は甘い。
中小企業では実質パワハラ容認、もしくは黙認という会社がほとんどではないだろうか。
大手企業でも例えば被害者がそれによりうつ病になっても、多くの場合加害者は、せいぜい警告、数カ月減給程度の懲戒で終わってしまうだろう。
この状態は被害者側にとっても企業側にとってもよくない。
なぜなら、被害者側としては一生を棒に振る可能性があるのに対し、加害者が減給程度ではあまりにも不公平だ。
また企業側としても、この先何億、何十億と売り上げる若い社員を加害者により失ってしまうからだ。
自分の周りでパワハラが話題になった時に私が必ずする話がある。
私が数十年前通っていた私立高校は、いじめが発覚すると調査の上、加害者はどんな理由があっても問答無用で退学となった。
今の会社のパワハラに対する対応は、数十年前の私立高校以下だと。
パワハラから逃げるのはいいのか
一方、多くの場合にパワハラの被害者となりえる一般社員は、パワハラでなくても会社で嫌なことがあるとすぐに退職、転職を考える。
本当に困難に直面し、辞めなければ自分を護れない状況であれば、それはやむを得ないが、そうなる前に辞めてしまう傾向がある。
そしてあたかも、嫌なことがあったら逃げるべきだと社会が推奨しているかのように自身を納得させる。
しかし、そのようなことを続けていればどうなるだろうか。
困難に直面すると逃げるというクセがついてしまい、いつまでたっても成長できない。
なぜなら成長とは困難に負けず、そして自分の弱い心に負けずにやり通す先にあるものだからだ。
ストレス耐性の弱い時代
若い人の中には、そのようなことが増えてきているように感じる。
ストレスに対して弱い人が多いのだ。
そしてストレスに対して耐性をつけようということが社会的にも叫ばれてはいない。
だからストレスに強い人も非常に少ないのだ。
ストレスに対する強い弱いは決して先天的なものだけではない。
訓練、薫陶によって心は強くなれる。
それはあたかも、体力がない人が運動習慣により体力がつくように。
困難に備えよ
人生は決して順風満帆ではない。
自分ではどうにもならない困難に直面することだってある。
例えば交通事故にあったり、治療困難な病気になったりした時に、逃げグセがついた心でどうそれに立ち向かっていくのか。
そのような時に「絶対に負けない」との強い心を持てるか持てないかは、その人の人生の幸不幸に直結する。
困難にあうから不幸なのではなく、困難に負けるから不幸なのだ。
人生のどんな困難も悠々と乗り越えていける強い心を得るためにも普段から心を鍛えることが必要だ。
困難に立ち向かえ
では、心を鍛えるにはどうしたらいいのだろうか。
目の前にある課題、仕事、事業、生活に果敢に挑戦し続けることだ。
決して嫌なことから逃げず、立ち向かうことだ。
困難に打ち勝つ心のクセをつけることだ。
それらなくして、心を鍛えることはできないし大きな成長はない。
ストレスフルこそ心を鍛えるチャンスなのだ。
ただし、本当につぶれてしまいそうな時は逃げなくてはならない。
それは、運動のし過ぎで身体を壊してしまうことと同じだ。
自分の限界を知るということが非常に大切であるということも付け加えておこう。
今こそ意識改革を
まずは、自分の意識を改革するべきだ。
困難から逃げる弱い心を追い出して、絶対に逃げないと心に決めることだ。
小さな変化で大きく変わることはない。
チリがつもってできた大きな山はない。
地殻変動によってのみ大きな山はできる。
自身の意識を大きく変えるえる心の地殻変動を起こすのだ。
困難から逃げる社会的風潮に待ったをかけたい。
困難に立ち向かう社会を作りたい。
その上でハラスメントを禁止することに、本来の社会発展があると私は信じる。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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