2023.06.17
「ゼネコン設備電気担当の知名度を上げることが、私の使命!」パート2のブログ。
前回はそんなゼネコン設備電気担当の大変さについて述べてしまったので、知名度が上がったとしても評判は下がってしまったかもしれない。
今回はゼネコン設備電気担当の知名度向上をめざして、いい点、楽しい点等、ゼネコン設備電気担当になりたいと思ってもらえるような内容にしたい。
知識の守備範囲が広大
ゼネコン設備電気担当は、設備電気のことだけを知っていればいいかと言えば、そうではない。
当然、建築の知識がないと仕事にならない。
むしろ設備図電気図よりも意匠図の方が見ている時間は長いかもしれない。
というのも、意匠図を理解しなければ設備電気機器の納まりも確認できないし、意匠的に気を遣うエントランスのような場所では、納め方を特に検討しなければならない。
構造図も、梁を貫通するためのスリーブのルールを十分に確認、理解しなければならないし、どのような柱や梁がどこを通るかを理解しなければダクトや配管のルートを決めることができない。
加えて設備、電気の知識はもちろん知っておかねばならない。
そういう意味では、総合的に建物の事を一番知っているのは、ゼネコン設備担当なのかもしれない。
設備、電気の知識だけでなく、建築の知識を知ることができるからこそ、私も1級建築施工管理技士の資格を取得しているというわけだ。
設備電気担当のなかには1級建築士までも取得している人も多くいるくらいだ。
逆に建築担当が、1級管工事施工管理技士、1級電気工事施工管理技士、ましてや建築設備士を持っている人など、皆無であろう。
実績が半端ない
ゼネコン設備電気担当は、複数現場を兼務する。
それは、裏返して言えば、自分が担当した過去の物件がとても多いという事になる。
30年も現場を担当すると、自分が担当した物件が100件を超えるという人も多くいる。
東京で30年設備電気担当をしている人などは、都内あらゆる場所で自分が担当した物件を目にすることだろう。
子供と都内をドライブしようものなら、自分の担当物件をずっと自慢し続けることになってしまうほどかもしれない。
車の運転が好きな人は転職
ゼネコン設備担当が複数現場を兼務することは前述した。
これは、特に地方支店で多いのだが、兼務する関係上、自身の拠点を支店もしくは、自分が担当する一番大きな規模の現場に置き、そこから兼務する現場に行くことになる。
その際、担当物件が全て同じ県内ということはあまりなく、近県や遠方の県の担当物件にもいくことになる。
すべて電車で通える場所ならいいが、車でしか行けない現場も多々ある。
そうなると長距離運転をして現場にいくことになる。
運転が苦手な人なら別だが、運転が好きな人は季節を感じながらドライブする機会が増えて、とてもいい時間となるだろう。
自分の時間を作りやすい
何回も述べるが現場を兼務することがゼネコン設備電気担当の大きな特徴の一つだ。
それは言いかえると外出時間が多く、上司の目から離れやすいとも言える。
残業しようと思えばいくらでも残業できるし、定時で帰ろうと思えば、外出先から直帰すればいいのだ。
つまり普段は自分のペースで仕事をすることができると言える。
ここで「普段は」と言ったのは、休日の工事や夜間工事を担当することになると、どうしてもそれらに引っ張られてしまうことがあるからだ。
また普段、いくら自分のペースで仕事ができるからと言って、定時前に帰ったりすると、それがバレた時には信用をなくすので、自分の良心と理性は保たなければならない。
私は、そのような契約社員がいて、本人は正社員になることを希望していたが、上司の信頼を得ることができず、最後はやめていった人を知っている。
あくまでも、仕事に対する真摯さは失わないようにしなければならない。
いかがであろうか。
少しなりとも、ゼネコン設備電気担当に関して少しはよい印象をもっていただけたであろうか。
建物を建てるうえで、設備電気担当がいるのとそうでないようでは、できた時の建物の質が大きく違ってしまう。
ゼネコン設備電気担当とは、その働きによっていい建物ができる、という大切な職種なのである。
この記事はこの人が書いています。
施工管理技士アルノ
1級建築施工管理技士
1級電気工事施工管理技士
1級管工事施工管理技士
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。
現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、
2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。
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