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執筆者の写真アルノ

ブラック企業を辞められないならこうするしかない

更新日:2021年3月27日

2020.06.07

ブラック企業は社会的問題になり最近ではだいぶ減ってきた。


しかし、表にでないだけで実際にはかなりの数があるのではないだろうか。


もしあなたが今、ブラック企業に勤めていて、やめられないもしくは、やめるつもりがないというなら、ぜひこの記事を参考にしていただきたい。


しかし、あくまでも私の経験に基づくものなので、これが全ての人にあてはまるとは限らない為、あくまでも参考として読んでいただけたらと思う。


ブラック企業内で生き残るには、自分の限界を知りつつ、今の状況に挑戦する事。


その際、最後の逃げ道を作っておくことだ。


具体的にその内容を次の点に分けてみた。




① 自分の限界を判断する

② ストレス対策を確立する

③ 眼界が来た時の逃げる方法を準備しておく

④ 今の状況を自分の成長とする明確な目標を持つ




ここからは上記であげた4点をそれぞれ説明していく。



①自分の限界を判断する


別の記事にも書いたが、実は建設業界はつい20年前まではオールブラック企業。


私が入社したゼネコンも当然のようにそうだった。


入社後の配属は超突貫現場。


土日祝日関係なし、帰りは毎晩22時オーバー。


このような状況が常態化していた。


それは現場が変わっても全く変わらずで、1年目を過ぎ2年目のある時、仕事の事が寝ていても頭から離れない状況がつづいていた。


ある時、夢に仕事の事がでてきて、ふと目を覚まし、布団から起き上がり次の日に行う仕事内容をメモした。


しかしせっかくメモしたのに、次の日そのメモをもたず出勤してしまった。


このような事があり、そこから少しずつ体調をくずし、それにより自分の限界を知る事ができたのだ。


すなわち自分の中では、「夢に仕事の事がでてきたら限界が近い」という自分なりの判断基準を確立した。


限界を知った事によってそれ以来、仕事を抑えなければならない時期を知り、つぶれるような事態は避けられるようになった。



ある先輩はこんな事を話していた。


とても優秀なその先輩もまた精神的に追い込まれた事がある人だった。


「人は追い込まれると、楽になりたいと電車にひかれたくなる。


そして無意識にホームから線路に吸い込まれるんだ。


そうなる前に会社辞めればいいと思うだろ?


何故かそうは思わないんだ。思考が停止しているからな。」



私は、その話を聞き、ワーカホリックの恐ろしさを知った。


こうなる前に自分の限界を判断し、対処する方法を確立しよう。




②ストレス対策を確立する


自分の限界近くになった時、仕事量を抑えると共に、ストレスも逃がさねばならない。


理想は、限界近くにならない為に、普段から、ストレスを解消する習慣を身に着け、実践する事だ。



一般的なストレス解消法としては


・没頭できる趣味を持つ

・睡眠を十分にとる

・運動習慣を持つ

・毎日湯船につかる

・仕事と家庭以外のコミュニティを持つ


等がある。


ちなみに大食いはストレス解消にあまり効果がないそうだ。


上記を参考に自分にあった習慣を身につけよう。


なかでも一番大切な習慣は「睡眠」。


最近の研究では、寝ないとストレスが抜けないどころか疲れがとれず、脳も休めず次の日の仕事の効率が下がる事が分かっている。


睡眠時間だけは、6時間~7時間は確保しよう。


ちなみに最もしてはいけないのは「晩酌」。


酒を飲むと睡眠が浅くなり、脱水症状となり脳に血が回りにくくなそうだ。


たまの飲酒はストレス解消になるが、最も大切な睡眠を阻害する意味でやってはいけない習慣だ。


また精神疾患の患者は晩酌をする人が多く、眠れない、または眠りが浅い人が多いとの事。


精神科医は、そのような人を入院させ、強制的に断酒させると患者の睡眠問題が解消され、精神疾患の病状が改善されるという事例も多いと聞く。


それくらい、睡眠は大切で晩酌はしてはいけないという事なのだ。


仕事のストレスを晩酌で習慣的に解消する事は絶対にしてはいけない。




③眼界が来た時の逃げる方法を準備しておく


限界が近くなった時は、それを回避する手段を持っていなければならない。


大体ストレスは、対人関係か環境によるものが多いのだから、この環境だとヤバいかもしれないというのは、事前に気がつくのではないだろうか。


このような事があった。


私の今の部下は、前任の上司に精神的に追い込まれた。


実はその前任の上司も精神を病んでいたのだ。


その人はなぜそんな事をしたのだろうか。


自分が病気なら人の気持ちが分かるだろうに。


それとも、自分が病気だからこそ、はたらく心理があるのだろうか。


結局その後、前任の上司は転勤し、転勤先で会社に来なくなり解雇になった。


おそらく部下もその人が上司になった時、ヤバいと感じていたのではないだろうか。


「ヤバいと感じる」事ができると事前に対処する事ができる可能性がある。


・上司、会社、家族、友達に相談する。

・部署替えを願いでる。

・会社を辞める準備をする(職探しをする)


等、とにかく命を第一に考えよう。




④今の状況を自分の成長とする明確な目標を持つ


私の就職活動でゼネコンの採用面接の時に、ひととおりの質問の後、

「あなたの強みは何ですか?」

と聞かれ私は、

「どんな困難でも乗り越える覚悟があります。」

と答えた。


今思えば、ブラック容認のとんでもない回答だが、その姿勢がかわれて合格したのではと思う。


会社側からすれば、こいつならブラックなこの業界でも耐えられると判断されたのかもしれない。


その後、入社して現場所長に怒られたり、設計事務所に無茶振りされたり、お客さんに打ちのめされるたびに「訓練、訓練、これを乗り切れば大きな成長になる」と自分に言い聞かせながら頑張ってきたのだが、精神的にはギリギリだった。


一方、それで成長できたという実感がある。


しかしながら、この考え方は社畜的思考パターンと紙一重なのだ。


自分の限界を知りながら、限界の手前まで挑戦するという考え方が大切だ。


今、国際社会に注目されているワードがある。


それは、

「レジリエンス」


意味は

「逆境からの精神的回復力」

「逆境に対する適応力」


イメージとしては

「心がつよい」「打たれづよい」というよりは

「心のしなやかさ」「すぐに元にもどる」

という感じ。


そしてその「レジリエンス」を強めるにはストレスフルな経験する事、つまり、困難を経験する事だ。


初めから困難を逃げては逆境に対する耐性はつかない。


困難を経験する事により逆境に強くなるという事なのだ。


自分の限界点を知りつつ、困難を乗り越えた先の未来の自分を想像しつつ、成長へとつなげてまいりたい。




以上4点にわたり、ブラック企業内で生き残る為、に大切な事を書いてきた。


最近はさまざまな「ハラスメント」が社会的問題となり、社員を守る風潮がある。


しかし、「ハラスメント」と「困難」を混同してはいけない。


「困難」を避け、安易な方向に進もうとする思考や行動では当然、社員の成長は望めないのだ。


よって、私は苦労をどんどんするべきと考える。


苦労が人を成長させるのだから。


だがその苦労が過剰になり、つぶれるような事になれば本末転倒となってしまう。


あくまでも、自分の限界を知り、限界近くまで苦労をする事が大切だ。


困難にいどむ挑戦の行動、限界を知り自分を守る行動は、すべて自分の中にある。


それらを、自分で制御する事ができれば、自分の本当の実力を知る事ができるのだ。





 

この記事はこの人が書いています。


施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。


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